某専門誌出版
以前から知っていたが、かなりマニアックかつあまり自分の興味とかぶっているところがなかったので応募を控えてきた。
ただ、某転職サイトで大々的に募集をかけてみたので(しかも未経験OKという寛大さ)、えいいったれー!と応募してみた。
客室乗務員の受験雑誌が有名な出版社だ
正直なところ、ちょっとださそう(すんません)、という偏見があったが、応募したその晩に通過連絡があったので、面接に参った。
四谷駅から歩くこと10分
大きい看板を掲げた自社ビルがあった。
大きくないが、自社ビルとは立派である。さぞかし、資産運用がうまい会社なんだろう…
内線で面接官を呼び出す。編集者は電話での依頼などが多いので慣れたものなのか、電話での応対は結構いい感じであった。
応接室に通されて、待つと40代半ばくらいの中年女性が入ってきた。
笑顔ひとつ見せず、ちゃんとした挨拶もない(しかも、すっぴん?化粧薄すぎ)。結構愛想がないな、と失礼にも感じてしまった。まずは筆記試験を20分ほどで行う。漢字や慣用句、作文など。簡単なものだった。
そして面接へ。
もう一人女性(これまた40代半ばくらい)が入ってきた。
悪いが同じく愛想はない。なんか冷たい感じ。
前職をやめたことについてかなり突っ込まれた。
専門職向けの専門誌のつらさについて説明しようとしたが、仏頂面のおばちゃん女性編集者2人を前に、27歳の小娘はたじたじ。
「あなたが作ってたものとうちの専門誌はどう違うの?」
厳しく突っ込まれる。
医療専門誌の編集の苦悩(まあ人によりますが)はわかってくれず、そのまま面接は進みます。
「うちでは何がやりたいの?」
留学関係の雑誌などをやりたい、というと、
「今留学する人どんどん減ってるでしょー?云々」
と、真っ向から否定。まあ事実でもありますが。
潜在的なニーズはあると思う(というか、魅力を伝えて引き込むのがある意味出版の力では?)とか言うも、玉砕。
「じゃあほかにも鉄道旅行が趣味なので、そういう雑誌が…」
というも、鉄ちゃんの世界はすごいわよー、ついていけないわよー、みたいなことを延々と言われ、もうははっそうですよね、と言うしかない始末。
この転職活動で一番いやーな面接だった。
だって、編集者って人とのコミュニケーションが大切なのに、こんな小娘にさえ悪い印象を与えるなんて。
編集者に限らず、仕事で人と会うときって、無理やりにでもテンション1つあげるやないですかあ。
それをまったくやらないなんてさあ…。
この会社は結構募集をかけてるのをみかけるが、なんとなく理由がわかった気がする。彼女たちに気に入られる&仕事に対しての思いが一致することが難しいから、新人が見つからない、もしくは入っても合わない、かもしれない。純粋に業界を知らない新卒のほうが入りやすいかも。
そして、私はこの面接からいくつかのことを学んだ。
1.自分をよく見せようと愛想をふりまいたり、ぶりっこすることは重要である(自己プロデュースです。とくに女性はね)
2.一緒に働く人はかなり大事
3.いくら出版がいいからといって、マニアックな専門誌にまでいく必要ななし
3つのことが学べたと思うと、苦しい1時間半であったが、有意義な面接でもあった…、と思うことにする。
と散々なことを言いましたが、この会社のいいポイントはありました。それは…
交通費がいただけた!!
これは転職活動で初である。新卒では結構あったが、中途はない。ということは、経営は盤石ということなのであろう。
経営の苦しい出版業で、ここはかなりのポイントだろう。
興味がある方は、いってもいいのでは。
未経験でも入れますよ。