一般企業、マスコミ、エアライン
某航空会社の試験を受けた時、一緒に帰った受験生に
「一般企業も受けてるんですか?」
と聞かれた。
一般企業?、と一瞬頭の中が混乱したが、
「そうか、CA志望の人はほかの業界と航空会社をわけてこう呼ぶんだ」という
ことに気がついた。
思えば大学生のときに、テレビ局や新聞社などの試験のときに、私もほかの受験生に「一般企業はどこ受けてるの?」と聞いて、相手に「へ?テレビ局も一般企業だろ」と諭されたことがある。
志望している企業は受験生にとって、特別な業界と映るのか、それとも専門職だから一般ではない特殊な業界と思えるのか…。
たしかに、アナウンサーや記者、ディレクター、CAの試験は独特のものかもしれない。
ただし、見方を変えると、マスコミ受験生にとっては、エアラインは一般企業。反対に、エアライン受験生にとって、マスコミは一般企業だろう。
でも、正確に言えば、マスコミもエアラインもどちらも一般企業である。
一般企業の中の一つの業界なのだ。
それで、一般企業でないのは、役所や独立行政法人などを指すのが普通だ。
だから、なんかこの“一般企業”とい呼び方は、ある業界を神格化し、ほかの業界を平凡なものとして見下すようであまり好きじゃない。